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国広
Kunihiro

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.53

国広Kunihiro
  • No.A870
  • 銘文:国広
  • Sign:Kunihiro
  • 種別:白鞘脇差 Wakizashi and Shirasaya
  • 寸法:1尺6分(32.3cm)反り0.2cm 元幅3.3cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代前期ー山城国(京都府)
  • 価格:御売約 Sold Out
  • 特別展 帰ってきた堀川国廣 古河歴史博物館 出品作

江戸時代初期、京都にて新刀屈指の名門を作り上げた名工、堀川国広の重要刀剣指定作品。
国広はもと九州日向の伊藤家に仕えた武士で、同家が没落した後諸国を遍歴しつつ各地で作刀した。慶長四年(1599)以後は京都一条堀川に定住し、多くの優れた弟子を育て十九年に没したといわれている。彼の作風は概ね二様に大別され、堀川定住以前の作(天正打と呼称)には、末相州や末関風のものがみられ、定住後の作(慶長打と呼称)は、それらのものと作風を異にして、相州上工に範をとったと思われる物が多い。
本作は刃渡りが32cmある為寸尺上は脇指となるが、国広の狙いは南北朝時代に於ける寸伸び短刀であろう、幅広、寸延びで、重ねが厚い平身の形状で、慶長期の時代色を反映した姿を示し、鍛えは板目に杢、板目肌を交じり、肌立ってザングリとした堀川もの特有の肌合に、地沸微塵に厚くつき、地景が細かによく入っている。刃文は直調に細かな金筋・砂流しを交えて、匂口明るく良く冴えている。地刃の出来が頗る優れており同作中でもここ迄豪壮かつ気品に溢れた作刀は過去経眼がなく、まさに傑作といえる名品である。

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