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於東都水府住勝村徳勝 慶応二年二月日 応渋川勝誠需佩之 号勝利剣
Katsumura Tokkatsu at Touto Suifu A.D.1866 Order from Shibukawa Katsumasa Given name “Winner Sword”

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

於東都水府住勝村徳勝 慶応二年二月日 応渋川勝誠需佩之 号勝利剣Katsumura Tokkatsu at Touto Suifu A.D.1866 Order from Shibukawa Katsumasa  Given name “Winner Sword”
  • 銘文:於東都水府住勝村徳勝 慶応二年二月日
    応渋川勝誠需佩之 号勝利剣
  • Sign:Katsumura Tokkatsu at Touto Suifu A.D.1866
    Order from Shibukawa Katsumasa :Given name Winner Sword
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺8寸4分強(86.1cm)反り1.6cm 元幅3.4cm 先幅2.3cm 元重1.0cm
  • 時代:江戸時代後期ー常陸国(茨城県)
  • 価格:御売約済み Sold Out

幕末に水戸藩抱え工として活躍した勝村徳勝の作品。
徳勝ははじめ鍛刀の技を関内徳宗に、のちに江戸に出て細川正義、運寿是一の門に学び、文久年間(1861年)に江戸小石川の水戸藩邸に移り、作刀を行っている。その作風は鎬筋高く、鎬幅広い造込みに、柾目鍛え、地沸厚くつき、刃文直刃を基調に沸がよくつき、刃縁ほつれ砂流しが頻りにかかり、帽子さかんに掃きかける等、大和伝の作柄をあらわすものが多い。水戸刀は藩の気風からか、長寸で大鋒のものが多く、身幅は尋常で、その割りに重ねが特に厚くなる造り込みが多く、武用に重きを置いたと思われる武張った姿格好に見所が窺える。
本作は、身幅広く、2尺8寸を超える長寸に重ねの厚い水戸物の中でも飛び抜けて堂々とした体配を示し、地鉄、板目流れて柾目肌となり、地景をこまかに交えて良く練れており、刃文、沸出来の直刃に金筋・砂流しを豊富に交え、帽子掃きかけて焼詰め風になるなど、同作の得意とした作風を示しつつもとりわけ力強く、また長寸ながらも同作の常の作に比べて地刃に緩みなく、清涼につんだ格調高い会心作である。「勝利剣」と自ら号しており会心の作であることがわかる。茎に添えられた銘文より「渋川勝誠」氏の注文作であったことがわかり、鞘書によると氏は渋川流柔術を創始した江戸前期の柔術家、渋川伴五郎7代目にして幕府講武所の教授方として活躍した人物であるという。
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