刀装具

夏雄大鑑 加納夏雄作品集所載品 小刀 漢詩文字 加納夏雄 銘 擧頭望山月低頭思故郷 夏雄(角印銘)
Kogatana Kanou Natsuo (Seal)

夏雄大鑑 加納夏雄作品集所載品 小刀 漢詩文字 加納夏雄 銘 擧頭望山月低頭思故郷 夏雄(角印銘)Kogatana Kanou Natsuo (Seal)
  • No.:B155
  • 夏雄大鑑 加納夏雄作品集所載品
    小刀 漢詩文字 加納夏雄
    銘 擧頭望山月低頭思故郷 夏雄(角印銘)
  • Kogatana Kanou Natsuo (Seal)
  • 価格:御売約 Sold Out

町彫最後の名人として金工の最高峰と称される加納夏雄の作品。
加納夏雄は文政11年に生まれ、刀剣商加納治助の養子となり、12歳で金工、漢文、絵画をそれぞれ奥村庄八、谷森種松、中島来章ら各巨匠達のもとで学んでいる。27歳の時に江戸に出て研鑽、大成し、明治になると新貨幣鋳造の原型制作を政府より託され、明治23年には東京美術学校の教授となり、帝室技芸員に選ばれるなど華やかな功績を残した。本作は夏雄の作品には珍しく漢詩を隷書体で、毛彫により切り付けている。漢詩の素読を谷森善臣に学んだ経験のある夏雄は、毛筆を執っても様々な書体で漢字を書いている。現存する東京芸術大学の彫金手板の中にも、教材用として夏雄が彫り上げた文字の彫金板があるが、平仮名に限らず、漢字も草書体、行書体で見事に彫り上げている。この小刀は「頭を上げて山月を望み、頭を下げて故郷を思う」という望郷の思いを詠った漢詩を小刀に刻んだ物で、「夏雄大鑑 加納夏雄作品集所載品」で紹介された夏雄作小刀の優品である。

kan2

kan1

all

Return Top