刀装具

荒木東明 粟穂図大小鐔
Araki Toumei Pair of Tsuba

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Tousougu

荒木東明 粟穂図大小鐔 Araki Toumei Pair of Tsuba
  • No.:B144
  • 作者 : 荒木東明
  • 銘文 : 一斎東明(花押)
  • Maker :Araki Toumei sign : Issai Toumei (seal) 
  • 江戸時代後期 19th Century
  • 価格 : どうぞお問合せ下さい。

幕末に一世を風靡した荒木東明の粟穂図大小鐔。
荒木東明は文化十四年に生まれ、後藤東乗、後藤一乗に学び、それぞれから「東」「一」の工名を許されて一斎東明と銘している。彼は京都の画家林蘭雅について下絵を学び、代名詞とも言える粟穂の彫刻は蘭雅との研究により考案された物と言われており、その出来の素晴らしさから古今独歩の作品として今なお多くの愛好家を魅了して珍重されている。
本作は彼の得意とした粟穂図の大小鐔で、古来人気の高い同図の作品中でも大小鐔はすこぶる珍しく貴重な作品である。同じ粟穂の図でも、特に「一斎」銘の物は粒が大きく堂々と彫り込まれた作品が多いが、本作も表面に配された粟穂は見事で、裏面の雲間に太陽、鶉の図の構図は何点か連作があり知られているが、本作は特に地面に落ちた粟穂をついばむ鶉の動きが見事に表されて微笑ましい名品である。光村利藻の収集した龍獅堂コレクションにも同図の大小鐔が「粟に鶉の図」として紹介されており、そちらは朝日と月で昼夜の図を、本作は日の出、日の入りの図となっており僅かに意匠を変えた連作として製作されていた事がわかる。

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