新刀

長曽禰虎徹入道興里 坤皆断
Nagasone Kotetsu Okisato Nyudo

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.23

長曽禰虎徹入道興里 坤皆断Nagasone Kotetsu Okisato Nyudo
  • No.A626
  • 銘文:長曽禰虎徹入道興里 彫之同作 
  • 金象嵌:坤皆断 三ツ胴 二ツ胴裁断之其外所々 無一不試故号坤皆断 山野加右衛門尉永久(花押)
  • Sign:Nagasone Kotetsu Nyudo Okisato
  • Gold Inlay: Get special name “Kon kaidan” Becouse 2,3 and others body cut down and everyone good result
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺3寸1分(70.2cm)反り1.1cm 元幅3.4cm 先幅2.3cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代前期ー武蔵国(東京都)
  • 価格:御売約 Sold Out


新刀東の横綱と称され、最高位の評価を与えられる長曽祢乕徹の作品。
長曽祢乕徹は元、越前の甲冑師であり、明暦2年頃江戸に出て刀鍛冶に転じ、その優れた鉄の鍛えから江戸を代表する名工と評価された刀工である。彼の作風は地鉄が強く、地刃が明るく冴えるのが特色で、その作刀の多くに焼き出しがあり、作風も前期には瓢箪刃と称される大小の互の目が繋がった刃を交え、後期には、焼きの出入りにあまり変化が見られず、頭の丸い互の目の連れた、いわゆる数珠刃と呼ばれる独特な乱れを焼いており、西の横綱、津田越前守助広、井上真改と並び、その技量は新刀中最高位に評価されている。
本作は銘文から寛文2年秋頃の作と鑑せられ、元幅にくらべ先幅狭まり、反りの少ない寛文新刀の典型的な姿に、地鉄、良く練れて積んだ鍛えに、細かな地景を交え、刃文、小沸出来ののたれ調に互の目、数珠刃を交え、匂い深く、厚く澄んだ美しい沸が柔らかくついて覇気に満ち、匂口は非常に明るく、帽子はのたれ込んで綺麗にかえるなど、彼の得意とした作風をよく示している。金象嵌裁断銘によると「坤皆断。三ツ胴、二ツ胴之ヲ裁断ス。其ノ外処々、一ツトシテ之を試ミザルナシ。故に坤皆断ト号ス」とあり、比類なき強靭さで誇った虎徹作品の中でも、特に優れた切れ味により号をつけられた特別の一刀である。姿、地刃の出来など全てに於いて会心の出来栄えを示した同作中傑出の一振りである。
付けたりの拵は東竜斎一派の寿治による龍虎を象った一作拵で、さすがに虎徹の名刀を飾るに相応しい優品である。

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