刀剣界ニュース

刀剣商リレー訪問 村上昌也さん 刀装具を中心に憩いの場をつくる

村上昌弘さんは、趣味が高じてクラシックカーの販売会社を設立するなど、粋で多趣味な方。その村上さんが日本刀に魅せられたのは、今から五十年以上前のことである。数奇者として刀装具を主に収集していたが、日本美術の魅力を多くの人に伝えたいと、美術品全般を扱うお店を古都京都に開業された。それから十数年。
 現在の経営は子息の昌也さんが引き継ぎ、刀装具に重点を絞って日本美術品を販売する形態に移行し、愛好家が集う憩いの場となっている。
 昌也さんは二十歳代にサラリーマンを経験している。父のコレクションにはあまり興味がなかったが、幼いころから自宅に飾ってある美術品の数々に日常的に触れ、年を重ねるごとに刀装具の奥の深さに魅了されていたのだろう。気づいたらお店の経営を引き継いでいたと言う。
 そんな昌也さんが去年東京で開催された「大刀剣市」に初出店し、非常に驚いたと言う。
 多くの来場者と会場の熱気に圧倒され、一年で一番忙しい三日間だったと冗談を交じえながらも、普段会う機会のない関東方面の同業者さんたちと面識ができ、交流できたことが何より良かったと満足そう。
 その経験を基に、地元京都で開催されている「京都刀剣まつり」などのイベントを精力的にサポートし、関西での活動もより一層頑張っていきたいと目を輝かせながら話していた。■お店=刀剣・古美術京都むらかみ〒615-0064京都市右京区西院久田町六六〇七五-三一一-五五一〇(玉山真敏)

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