刀剣界ニュース

盛況だった「日本刀の美と技-葛飾の名工たち」

四月二十六日に始まった葛飾区郷土と天文の博物館での「日本刀の美と技―葛飾の名工たち」が六月十五日をもって好評のうちに閉幕した。
 
葛飾区は日本刀の現役職人が集まる町で、刀匠の吉原義人(東京都無形文化財保持者)・吉原国家(同)・大野義光・吉原義一、研師の高岩節夫(葛飾区無形文化財保持者)、白銀師の宮島宏(同)の六氏が活躍している。
 
今回の企画展では、各氏の作品や製作工程、道具類などを展示し、日本刀の優れた技が理解できるよう工夫された。また週末には、記念講演会「日本刀への誘い」(刀剣博物館主任学芸員・久保恭子氏)、「日本刀の特徴と作り方」(吉原義人氏)、実演会「日本刀の研ぎ」(高岩氏)、「.の製作」(宮島氏)、イベント「五寸釘でペーパーナイフを作ろう」(吉原国家氏)が開催され、それぞれ熱心な参加者で盛況だった。
 
同館が日本刀をテーマに取り上げるのは初めてというが、入場者からは「地元に刀匠や研師がいるとは聞いていたが、見るのは初めて。これからは定期的に開催してもらいたい」との声も聞かれた。

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