刀剣界ニュース

第27回「大刀剣市」を顧みる

秋たけなわの十一月一日㈯〜三日㈪、東京新橋の東京美術倶楽部において、第二十七回「大刀剣市」が開催されました。
 
第一回の開催は昭和六十三年にさかのぼりますが、産経新聞社・フジサンケイビジネスアイの両社には毎年後援を頂いてきました。今回の出店も北は北海道、南は九州熊本まで七十四に及び、それぞれがブースの飾り付けに創意工夫をしていました。来場者は、初日雨天にもかかわらず一一九〇名、二日目は九七二名、最終日七八〇名を数えました。全国各地からおいでくださったお客さまには、誠に感謝に堪えません。
 
大刀剣市の開催に当たっては、早くも六月中旬に理事長名で実行委員を委嘱し、実行委員会を立ち上げました。七月中旬からは具体的な作業を開始し、後援の依頼、カタログ掲載商品の集荷、その撮影と返却、ブース割り付け、カタログ編集作業、海外のお客さまへの英文解説作成ホームページでのお知らせ、また同時開催の重文室展示品の選定と借用お願い、広報としては公益財団法人日本美術刀剣保存協会発行の『刀剣美術』や『産経新聞』『読売新聞』『日刊スポーツ』などへの広告、組合社会貢献パブリシティと続きました。
 
十月二十三日には、初めての大刀剣市出店者事前打ち合わせ説明会を開催、各担当者からきめ細かい説明がなされ、併せて出店者・関係者間のコミュニケーションを図ることができました。そして、さまざまな準備をして迎えた大刀剣市初日―。朝礼は事前打ち合わせ説明会のおかげで十分足らずで終了、余裕あるオープンとなりました。
 
午前十時、最初に受付を済ませたお客さまの一団が、まずは四階会場の各店舗に到着、お目当ての商品を探していました。三階会場は少しタイムラグがあったものの、一時間もするとお客さまで賑わっていました。
 
三階重文室では、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にちなんで、「黒田官兵衛とその時代の刀工達」と題する展覧会を同時開催しました。重文室担当役員の努力で、室町末期の刀剣・刀装具のうち、近年ではまれに見る名品・優品を展示し、多数の来場者に大好評を博しました。
 
四階では恒例の「我が家のお宝鑑定」が行われ、理事が二人一組で鑑定に当たりました。依頼者は伝家の名品や珍品にまつわる思い出話に花を咲かせた後、鑑定人の評価や所見に一喜一憂していました。
 
また同じフロアでは、全日本刀匠会所属の刀匠が小品の展示や、銘切りの実演を兼ねて文鎮銘切りの注文を受けるなど、お客さまとのコミュニケーションを図っていました。これからも出店ブースを大いに活用し、来場者に喜ばれるイベントを企画していただくことを希望します。
 
組合では今年も社会貢献の一つとして、産経新聞社の呼びかける「明美ちゃん基金」(難病に苦しむ子供たちを救う運動)に協賛し、会場にて募金をお願いしました。ご協力いただいたご来場の皆さま、出店者・組合員の皆さま、浄財をありがとうございました。皆さまの善意三十万円は去る十二月十七日、産経新聞社事業局にお届けしてまいりました。
 
私たち全国刀剣商業協同組合は、大刀剣市を通じて刀剣に携わる皆さまとともに刀剣の普及啓蒙に貢献し、社会の信頼と地位向上を実現することを目指して邁進してまいります。今後とも、大刀剣市をよろしくお願いします。
 
なお、次回の第二十八回大刀剣市は十一月二十日㈮〜二十二日㈰、東京美術倶楽部にて開催する予定です。本年も相変わらずのご支援をよろしくお願いします。
(「大刀剣市」実行委員長・清水儀孝)

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