刀剣界ニュース

お守り刀展覧会(大阪展) イベントの工夫で二万人超の来場を達成

去る十一月一日〜十二月二十三日、第九回「お守り刀展覧会」大阪展が大阪歴史博物館において開催されました。
 
たくさんの観衆が見守る中、午前九時、お守り刀展覧会実行委員長の月山貞利氏から経過報告があり、続いて大阪歴史博物館の栄原永遠男館長から開会の挨拶をいただき、大阪展での受賞者へ賞状授与が行われま
した。
 
引き続き、一般社団法人全日本伝統文化後継者育成支援協会、在大阪カンボディア王国名誉領事館のご協力の下、「お守り刀ファッションショー」が開催されました。  次々に登場する和装やウエディング姿のモデルさんたちの美しさもさることながら、素晴らしい衣装に包まれたお守り刀が一際引き立ち、大勢の観衆を魅了していました。そんな中、白無垢姿のモデルさんと一緒に川﨑晶平刀匠が羽織袴姿で登場。風格のあるランウェイで、和装の結婚式をイメージする空間を完璧にこなされていました。終了後、刀匠であることが紹介されると、会場からはざわめきが起きていました。
 
ファッションショーは翌二日にも行われ、二日間で計三回開催されましたが、ちょうど両日ともにNHKが開催するイベントと合同でステージを利用することができ、各回ともにあふれんばかりの観衆の中で大盛況となりました。
 
また、一日の夕刻からは場所を変え、一般の参加者約四十名を交えての「お守り刀懇親会」を開催。和やかな会となりました。参加いただいた各刀匠や関係者の皆さまには心より御礼申し上げます。
 
十一月二十九日には、記念フォーラム「日本刀の生き残りをかけて」が開催されました。司会は大阪歴史博物館の内藤直子学芸員に務めていただき、コーディネーターとして全日本伝統文化後継者育成支援協会の木村麻子氏、イラストレーターの添田一平氏、装剣金工師の木下宗風氏に加え、全日本刀匠会からは、坪内祐忠刀匠、川﨑刀匠、高見国一刀匠と私も登壇させていただきました。
 
同時開催の「2次元vs日本刀展」との共通イベントでもあり、話題はアニメとのコラボ企画や刀職者の後継者について、今後製作してみたい作品などに広がり、参加されたお客さまからの質問も多種多様でした。
 
十一月中の来場者には、心に残った作品を選ぶ市民審査賞の投票に参加していただきました(結果は刀匠会ホームページなどに掲載しています)。愛刀家の方もいらっしゃいましたが、小さいお子さんから高齢の方まで、ほとんどが専門的な知識はないはずです。それでも、投票をすることにより関心も高まり、一振一振じっくりとご覧になり、キャプションのコメントまで読まれたり、何度も会場内を行き来される方など、普段に比べて会場での滞在時間がすごく長い印象を受けました。
 
十二月六日には、月山貞利刀匠による作品解説が行われました。同氏が製作した横綱白鵬関の太刀の特別展示などもあり、多くの参加者に熱心に聞いていただきました。
 
会期中の大阪市内では地下鉄全線でお守り刀展覧会のチラシやポスターを目にすることになり、ある日には地下鉄一車両の中吊り広告すべてがお守り刀展覧会ポスターという日もありました。
 
土日祝日には刀匠によるプレートへの銘切り販売、また2次元vs日本刀展のイベントとして作家の夢路キリコ先生や開田裕治先生のサイン会を開催する中で、会期後半にかけて来場者が日増しに増えていき、会期中二万四百五十七名のご来場をいただくことができました。
 
お客さまの層の広さや熱心に鑑賞される姿などを拝見していると、今の時代、大変ありがたいことと思います。さらに期待に応えるべく、今後も作品作りに磨きをかけ、展覧会企画にも一層の工夫ができるよう日々努力をしていきたいと思います。
 
最後になりましたが、運営にご尽力いただきました皆さまに心より御礼を申し上げます。(お守り刀展大阪展担当・月山貞伸)

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