刀剣界ニュース

関西地区「刀剣まつり」のご案内

大阪美術刀剣業組合主催の「なんば刀剣まつり」が六月二十七・二十八日の二日間、ミナミの黒門市場近くの大阪南美術会館で開催されました。今回は四回目で、出店数も二十前後とまだ少なめですが、回を重ねる度に展示内容は充実し、お客さまの反応も良く、開催を楽しみにしてくださっています。
 
関西のイベントとしては、平成元年に大阪・堺市で「大阪刀剣まつり」を開催したのが最も古く、その後、平成九年に第一回「京都刀剣まつり」が開かれました。以後、春は「京都刀剣まつり」、秋は「大阪刀剣まつり」が定着し、おかげさまにて、京都は今年第十九回を終え、大阪は第三十七回を迎えることができます。
 
毎年五月のゴールデンウイークに開催します「京都刀剣まつり」は、開催地周辺で行われる剣道・弓道・居合道の全国大会に参加される方が来訪されることも多く、年々賑やかさを増しています。
 
今年は、特に若い女性のお客さまが目立ちました。刀剣をテーマにしたゲームがブームですが、バーチャルな世界を飛び出し、実際に手に取って見られるというので、興味を持ってくださったのでしょうか。今回初出店の日本刀籏谷でも、女性店員さんが大活躍でした。
 
どの分野でも女性の進出と活躍が顕著な現在、わが業界も女性のお客さまの増加は底上げに直結し、美術刀剣の幅広い普及にもつながるものと期待しています。
 
近年はそれぞれの組合の主催で、大阪では「なんば刀剣まつり」、京都では「みやこ刀剣まつり」を開催するようになりました。
 
東京での「大刀剣市」に比べるとまだまだ小規模ではありますが、関西においても刀剣業者の長年の尽力により、地道に「刀剣まつり」を開催し続けていることを報告いたします。
 
当組合におきましても、若い力を借り、業界の未来を見据えた新たな事業が誕生発展していくことを望むものです。
(猿田慎男)

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