刀剣

井上真改 (菊紋)延宝二二年八月日 二ツ胴落
Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1676 2 bodys cut

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.49

井上真改 (菊紋)延宝二二年八月日 二ツ胴落 Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1676  2 bodys cut
  • No.658
  • 銘文:井上真改(菊紋)延宝二二年八月日 二ツ胴落
  • Sign:Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1676  2 bodys cut
  • 種別:白鞘脇差 Wakizashi and Shirasaya
  • 寸法:1尺7寸6分(53.3cm)反り1.0cm 元幅3.1cm 先幅2.2cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代前期ー摂津国(大阪府)
  • 価格:交渉中


新刀西の横綱と称され新刀最高位の評価を与えられる井上真改の重要刀剣指定作品。
2代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男で、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治4年に朝廷より菊紋をきることを許され、寛文12年8月より真改と名を改めた。真改は父に勝る上手で、匂口の冴えた沸の美しさは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助広や新刀東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
本作は同作としては非常に稀な裁断銘入りの作品で、重要刀剣以上の指定品を俯瞰しても裁断銘が添えられた作は本作と、同年記の刀の二点、すなわち大小一揃いのみであり、当時の所有者による特別な注文によるものかと思われる。延宝年間は大阪新刀の全盛時代であると同時に、真改の技量が円熟した時期であり、特に延宝四年八月日は同作の最高傑作ともいわれる重要文化財指定品が製作された年である。同年作の本作はまさに真改の力量をあますところなく発揮した名作であり、大阪正宗と謳われるゆえんをうかがわせるが、むしろ本作は正宗より郷義弘を想わせる出来口である。同作傑出の一振りで実に美しい。

 

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