刀剣

泰龍斎宗寛 太々截斷切手山田吉年
Tairyusai Soukan Setsudan by Yamada Yoshitoshi

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

泰龍斎宗寛 太々截斷切手山田吉年Tairyusai Soukan Setsudan by Yamada Yoshitoshi
  • No.A668
  • 銘文:泰龍斎宗寛彫同作 太々截斷切手山田吉年(花押) 文久二年三月吉日 同年十月七日
  • Sign:Tairyusai Soukan A.D.1862 Setsudan by Yamada Yoshitoshi A.D.1862
  • 種別:拵付刀 Katana and mounting
  • 寸法:2尺3寸1分(70.0cm)反り 1.3cm 元幅 3.2cm 先幅 2.3cm 元重 0.7cm
  • 時代:幕末期(181?年~1883年)ー武蔵国(東京都)
  • 価格:¥3,500,000

江戸時代後期、下総国古河藩の抱え工として活躍した泰龍斎宗寛の作品。宗寛は、文政初年に奥州白河に生まれ、嘉永年間(1848年~)に江戸に出て、当時備前伝の第一人者と言われた固山宗次門に入門、その後深川箱崎町に住し、下総国古河藩の抱え工となり活躍したと伝えられている。彼の作刀は天保の末年頃(1840年~)から始まり、その後の作品に「阿武隅川宗寛」と銘する物があって、生まれ故郷の阿武隅川を姓として用いている。彼は明治に入っても作刀しているが、廃刀令以後の作品は見られず、明治16年(1883年)1月23日に歿している。
本作は先の大きく延びた大切先に刃肉を落とした幕末期の典型的な鋭い体配を示し、刃文は匂出来の互の目乱れに尖り刃を交え、銘文にある通り、自身の手で倶利伽羅、護摩箸、梵字の彫刻を添えた健全な一振りである。宗寛をはじめ宗次一門は、地鉄の美しさ、刃文の華やかさに加え、刀剣の命の切れ味に定評があり新々刀における截断銘の多さでは群を抜いている。本作にも山田吉年の手により最も困難とされる太々を截断した事が宗寛自身によって切り付けられている。このように新刀期のものが常とする金象嵌ではなく、本人の切り付銘であることは新々刀時代に見られる特色である。

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