刀剣

一竿子忠綱 彫同作 元禄十三年二月日
Ikkanshi Tadatsuna Carving by Himself A.D.1700

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.21

一竿子忠綱 彫同作 元禄十三年二月日Ikkanshi Tadatsuna Carving by Himself A.D.1700
  • No.683
  • 銘文:一竿子忠綱彫同作 元禄十三年二月日
  • Sign:Ikkanshi Tadatsuna Carving by Himself A.D.1700
  • 種別:拵付脇差 Wakizashi and Mounting
  • 寸法:1尺9寸3分(58.6cm)反り1.9cm 元幅3.1cm 先幅2.3cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代後期ー摂津国(大阪府)
  • 所載  : 新刀賞鑑余録、春陽軒並某家所蔵品入札目録
  • 価格:どうぞお問い合わせ下さい。

江戸時代を代表する自身彫の名手として名高い刀工、一竿子忠綱の作品。
粟田口近江守忠綱は初代近江守忠綱の子で、後に二代目を継ぎ、一竿子と号した。彼の作風は、初期に於いては初代同様に焼き頭の良く揃った足の長い丁字乱れが多く、後には互の目乱れや濤瀾風の乱れ、さらには直刃なども焼いている。また彫物を得意としており、刀匠自身の手によって生み出されたそれは刀身その物を損ねることなくよく調和している。
本作は小板目肌のよくつんだ鍛えに、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、刃文は得意の濤瀾乱れを焼き、匂深で小沸よくつき、匂口の明るい出来口を表している。龍と梅樹の刀身彫を表裏それぞれに施した入念作で、さすがに刀身自体の出来とよく調和して見事である。昭和十一年の売立にて出品され、「春陽軒並某家所蔵品入札」に「三二三 拵付刀 一竿子忠綱 彫同作 元禄十三年二月日 表 昇竜 裏 梅ノ彫 一尺九寸三分半 拵 赤銅金七寳 新刀賞鑒餘録所載」との記載と共に押形と拵の写真が載せられている。本刀の鞘書には「此刀新刀賞鏨餘録弐の巻十九葉に地鉄能く〜〜 明治四十年十月 柄鞘新調 付研継仕立務 鞘師斉藤文吉 研師平井千葉」とあり、明治四十年に柄と鞘を新調し、その際に当代随一の研ぎ師、平井千葉による研ぎと鞘師、斉藤文吉に鞘の新調を依頼され、よほど珍重されていたことが伺える。新刀賞鑑余録(笠浦吉隆著 江戸時代、天明年間発刊の刀剣書)に所載され、賞賛された同作中の傑作である。


 

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