過去の販売品

神津伯氏旧蔵品 鞘書並びに直筆添状付き 備州長船実光 応永十六年五月日
Bishu Osafune Sanemitsu A.D.1409

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

神津伯氏旧蔵品 鞘書並びに直筆添状付き 備州長船実光 応永十六年五月日Bishu Osafune Sanemitsu A.D.1409
  • 銘文:備州長船実光 応永十六年五月日
  • Sign:Bishu Osafune Sanemitsu A.D.1409
  • 種別:拵付脇差 Wakizashi and Mounting
  • 寸法:1尺9寸1分(57.8cm)反り1.2cm 元幅 2.9cm 先幅1.9cm 元重0.6cm
  • 時代:室町時代初期ー備前国(岡山県)
  • 価格:御売約済み Sold Out

室町時代初期、備前国、長船の地で活躍した実光の作品。
室町時代初期の備前鍛冶を「応永備前」と呼称し、盛光、康光、そして本作の作者実光などが代表刀工として知られている。この派の作風は地鉄板目に杢を交え肌立った鍛えに地景風のかねが入り、刃文腰の開いた互の目が目立ち、帽子は先が尖って返る等の特徴が挙げられ、また他に穏健な直刃の作風もあり、ともに上手である。本作は板目に杢が交じって肌立った応永備前独特の鍛えを見せて、地沸が細かにつき、淡く乱れ映りがたち、刃文は腰の開いた互の目に丁字・角張る刃を交えて、足・葉が入り、小沸つき、帽子尖りごころに返る等応永備前の特色を随所に表した典型作であり、応永備前諸工の中で、盛光、康光に肩を並べる実力者でありながら現存作が少ない実光の貴重なる優品である。本作は大正、昭和の大鑑識家、神津伯氏の旧蔵品で、直筆の鞘書と本作を後代の愛刀家に送る際に添えた書状が共に残されている。そこには所蔵品の盛光、実光、康光の合作刀から、三人は兄弟ではないかとの知見が述べられており、日本刀文化をこよなく愛し、後世への保存、育成、研究に尽力された我が業界大先輩の鑑識を学ぶ上で貴重なる資料である。
kan3

sira1

koshi1

all

kan2

alls2

Return Top