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無銘(長義)徳川家宣旧蔵品 
Mumei(Chougi) from Tokugawa Family

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別重要刀剣[N.B.T.H.K] Tokubetsu Jyuyo TokenNo.8

無銘(長義)徳川家宣旧蔵品 Mumei(Chougi) from Tokugawa Family
  • No.A702 神奈川県指定重要文化財 
  • 銘文:無銘(長義)
  • Sign:Mumei(Chougi)
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺3寸5分(71.5cm)反り1.3cm 元幅3.2cm 先幅2.5cm 元重0.6cm
  • 時代:南北朝時代ー備前国(岡山県)
  • 価格:御売約 Sold Out

南北朝時代、備前国長船派、長義の作と伝わる特別重要刀剣指定品。
長義は相伝備前といわれる南北朝期の備前鍛治の中で、兼光と並び優れた作品を残す刀工であり、地刃が非常に激しく沸づいている作例から「備前物のなかで備前ばなれした刀工は長義也」と古今称されるほど個性的な作風を示している。5振の作品が国の重要文化財に指定されており、他にも名物「山姥切」をはじめ、その作品の多くが名物に名を連ねている。
本作は身幅が広く、大切先で重ねが非常に厚く、平肉が豊かについた堂々たる体配を示し、地鉄、板目に流れ肌を交えて乱れ写りが立ち、刃文は変化に富む乱れ刃で、丁子、互の目、尖り刃などが入り混じり、足、葉がしきりに入るなど、長義の特色を顕示し、かつ手持ちが非常に重たく、抜群に健全な状態を維持しており、特別重要刀剣に指定された同作中の傑作である。
藩政時代は阿部家に伝来したと伝わる一口で、鞘書に「備後国福山藩阿部家」とあるが、これに該当する作品は小松コレクション(ふくやま美術館寄託)にあることを筆者自身で確認済みの為、これは間違いで本作は「寛政重修諸家譜」に所載の徳川将軍家宣の旧蔵品で、正徳二年に武蔵忍藩、陸奥白河藩主であった豊後守四代阿部正喬が拝領の長義と思われる。

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