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源清麿 中嶋兼足佩刀 清麿大鑑所載品 希少なる注文打ち
Minamoto Kiyomaro Nakajima Kanetari Haitou

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.53

源清麿 中嶋兼足佩刀 清麿大鑑所載品 希少なる注文打ちMinamoto Kiyomaro Nakajima Kanetari Haitou
  • 銘文:源清麿 中嶋兼足佩刀
  • Sign:Minamoto Kiyomaro Nakajima Kanetari Haitou
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺5寸5分(77.3cm)反り 1.9cm 元幅2.9cm 先幅2.2cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代後期ー武蔵国(東京都)
  • 価格:御売約済み Sold Out

世人「四谷正宗」と讃えられた幕末の天才刀工、源清麿の作品。
清麿は本名を山浦内蔵助環といい、文化10年(1813年)に信州赤岩村に生まれた。文政12年(1829年)に兄、真雄と友に上田藩工河村寿隆の門に入り、初銘「一貫斎正行」のちに「秀寿」と名乗り、天保6年(1835年)江戸に出て、幕臣で評論家として名高い窪田清音のもとで学び、一時は長州萩でも作刀し、弘化3年(1846年)「清麿」銘に改め、嘉永7年(1854年)42歳で自刃した。
本作は銘振りより嘉永3年頃の作と鑑せられる作刀で、身幅尋常、長寸で反り高く、太刀銘を切った優雅な太刀姿を示し、帽子、大切先延びて、乱れ込んで尖って返り、刃文、匂出来の互の目乱れに、尖り刃、箱がかった大互の目を交え、上半は沸付き、金筋・砂流し、乱れの頭に荒沸を交え、地鉄、板目肌綺麗によく詰み、杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景頻りに入った良く練れて美しい景色をみせている。同作中貴重な注文者銘が加えられた入念作であり、清麿大鑑では「逸品」と讃えられている。優美な姿、整えられた焼刃、そして秀逸な鍛え肌が素晴らしく、これだけ長寸な作品ながら完璧な温度管理の元の焼入れと見られ、まさに清麿の円熟した技量の程を見せつける同作中でも最高峰に上品な出来口を示した会心作である。なお江戸時代の屋敷地図を見ると清麿の鍛冶場の斜向いに「中嶋」の名があり、注文者「中嶋兼足」とはここの住人で親しい関係にあった人物だったのではないかと推察している。
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