刀装具

獅子図二所 柳川直政
Futatokoro design of Yokoya lion
Signed by Yanagawa Naomasa

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K] Juyo Tousougu No.25

獅子図二所 柳川直政Futatokoro design of Yokoya lion Signed by Yanagawa Naomasa
  • NO.B192
  • 銘文:柳川直政(花押)
  • Sign:Yanagawa Naomasa (Seal)
  • 時代:江戸時代中期ー武蔵国(東京都)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代中期に柳川一門事実上の開祖として活躍した柳川直政の重要刀装具指定作品。
直政は元禄五年(1692)に政次の子として江戸に生まれ、徳川将軍家お抱えの吉岡因幡介家の門に学び、後に横谷宗珉に師事し一門の逸材として活躍した。その後彼の門葉からは稲川・佐野・石黒・菊岡・遠山・鷲田・河野・田邊などの名工諸派が輩出され、横谷一門の興隆は直政の功績によるところが大きい。直政は宗珉の門人中師風を最もよく継承し、特に宗珉が得意とした獅子の高肉彫の作には師を彷彿とさせる堂々たる名品が存在する。
宝暦7年10月9日死去(1757)。66歳。号は宗円。
本作は赤銅魚子地に、肉厚な高彫工法と金色絵で剽悍な獅子を力強く彫り上げており、正面から睨みを効かせるどこか可愛らしい風貌はまさに師、横谷宗珉の作品を彷彿とさせる。横谷獅子の称呼が世に名高くなったとともに、柳川獅子とも呼ばれるに至ったと言われる直政得意の意匠であるが、彼の作品は意外と伝世数が少なく、これだけの名人にして重要刀装具指定作品は執筆時で僅か5点と希少であり、かつ二所の指定品は本作のみという同作の代表作とも言える大変貴重な優品である。

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