鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Tousoudu
- NO.B204
- 作者:林重光
- Maker:Shigemitsu Hayashi
- 法量:縦7.8cm,横7.3cm, 厚さ0.5cm,重さ118.5g
- 時代:江戸時代 (17世紀)
- 価格:御売約 Sold Out
江戸時代隆盛を誇った肥後国林派の二代目、林重光作特別保存刀装具指定作品。
重光は藤平と称し、林又七が五十四歳のときの子で、父の跡をついで細川家に仕え、元禄、享保頃に活躍した金工である。肥後金工録によれば寛政七年(1667)年に生まれ、延享元年(1744)七十八歳で亡くなっている。その作風は「肥後金工録」に「概ね初代の掟に依るといえども、却って雅趣あり」と述べられているとおり、又七に比べるとやや全体に優しい感じが見てとれ、そこがまた重光の持ち味である。本作は鍛えの良い鉄地に金象嵌で林と銘が入っており、2頭の牛が互いに綱を引っ張り合っているような様子を描いている。牛の表情はキリッとした強い印象で描かれている一方で咥えている綱が曲線で円を描いているため、全体的に穏やかな印象に見受けられる。