鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.67

- NO.854
- 銘文:備州長船政光
- Sign:Bishu Osafune Masamitsu
- 種別:拵付太刀 Tachi and Mounting
- 寸法:2尺2寸8分(68.1cm)反り 1.8cm 元幅 2.6cm 先幅 1.7cm 元重 0.7cm
- 時代:南北朝時代ー備前国(岡山県)
- 価格:¥6,600,000
南北朝時代、日本刀史上最大の隆盛を誇った長船派の名工、政光の重要刀剣指定作品。
政光は南北朝時代の備前長船派の刀工で、兼光門下の一人であり、現存する作刀に見る制作の上限は南北朝期の延文で下限は室町時代初期の応永に及んでおり、その活躍期は明らかである。作風は倫光や基光同様に兼光の風を踏襲しており、のたれ、互の目、直刃など多様であるが、総じて刃文が小模様となるところに此の工の特徴である。本作は細身で反りの強くついた優美な太刀姿に地鉄は板目肌が肌立ち、地景をよく交え、乱れ映りが華やかに立ち、刃文は小互の目が連れて、乱れの頭に湯走りがしきりにかかるなど同作の典型的な作風をよく示しており、茎にやや朽ちこみがみられるが、帽子の焼きも高く地刃健全な優品である。総金具を龍の意匠でまとめた出来が良い黒漆塗鞘打刀拵が付帯している。