刀剣

信国 応永三年十二月日
Nobukuni A.D.1396

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.33

信国 応永三年十二月日Nobukuni  A.D.1396
  • No.A862
  • 銘文:信国 応永三年十二月日
  • Sign:Nobukuni A.D.1396
  • 種別:Tachi and Mounting
  • 寸法:2尺1寸8分(66.3cm)反り 2.1cm 元幅 2.7cm 元幅 1.6cm 元重0.8cm
  • 時代:室町初期ー山城国(京都府)
  • 価格:¥5,500,000

京都鍛冶の名門、応永信国の重要刀剣指定作品。
信国は南北朝時代から室町時代にかけて大きな繁栄を見た一門で、殊に応永期に入ってからの1派の中では、左衛門尉信国と式部丞信国の両工が有名で、共に応永年紀をきるところから応永信国と呼ばれて高く評価されている。彼らは濃厚な彫物を得意としており、初代信国の作風は京物の伝統を示した直刃と貞宗風を受け継いだのたれ刃の2様が主で、応永信国にかけては、互の目主調の乱れ刃の作域が新たに加わっている。
本作は応永年紀を有する信国の中では最も年代が古く、元幅に比べて先幅細く、反りの高い優美な太刀姿には南北朝時代の風情を残している。応永期から同工が得意とした互の目調の乱れ刃を焼き、巧みな刀身彫刻を有する同工の典型作であり、生茎在銘年紀入りでかつ8mmの重ねを残す、健全なる優品である。明治時代の鞘書に後凋園蔵とあることから明治-大正時代の果樹園芸家で青森りんごの開祖と云われる菊池秋雄の旧蔵であったみられる。

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