鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣 [N.B.T.H.K]Hozon Token
- No.888
- 銘文:無銘(越州国行)
- Sign:Munei(Esshu Kuniyuki)
- 種別:脇差 Wakizashi
- 寸法:1尺1寸(33.4cm) 反り0.5 cm 元幅 3.0 cm 元重0.4cm
- 時代:南北朝時代ー越前国(福井県)
- 価格:御売約 Sold Out
越前国敦賀に住した国行は貞治(1362年)応安(1368年)の年紀作に「越州住藤原国行」と銘した作品が残されており、応安六年(1373年)以後、金重、為継などと同じく美濃国に移住したと伝えられている刀工である。国行の作風は板目に柾を交えた鍛に肌立つものが多く、刃文はのたれに互の目を交えて砂流しかかり、荒目の沸がついたものが多く、まれに皆焼刃となったものも見られるという。本作は貞治四年紀の出来に結ばれる皆焼刃の出来を示した上手の作で、南北朝時代相州伝の作を彷彿させる、沸の働きを強調した同作極めでも出来の優れた優品である。