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水府住勝村徳勝作之
慶應四年八月日
Katsumura Tokatsu Dated 1868

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣 [N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

水府住勝村徳勝作之慶應四年八月日Katsumura Tokatsu Dated 1868
  • No.890
  • 銘文:水府住勝村徳勝作之 慶應四年八月日
  • Sign:Katsumura Tokatsu Dated 1868
  • 種別:拵付刀 Katana and mounting
  • 寸法:2尺5寸3分(76.7cm) 反り1.5 cm 元幅3.5 cm 先幅2.4cm 元重0.8cm
  • 時代:江戸時代後期ー常陸国(茨城県)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代後期に水戸藩工として活躍した勝村徳勝の特別保存刀剣指定作品。
勝村徳勝は水戸藩士の子として文化三年に生まれ、鍛刀の技術を藩工の関内徳宗に学び、嘉永五年、水戸烈公こと徳川斉昭の命により江戸に出て、細川正義、運寿是一の門に学び、文久元年(1861年〜)に江戸小石川の水戸藩邸に移り作刀した。彼の作風は重ねが厚く、身幅広く長寸で豪壮な造込みで、地鉄は柾目で鍛え、刃文は直刃を基調に互の目を交え、沸よくつき、帽子さかんに掃きかけるなどの特色を示し、武用に重きをおいた質実剛健な作が大半である。
本作は特に長寸で重ねが厚く、刃肉の豊かについた豪壮で武張った造り込みをみせ、地鉄は細かくつまりながらも総柾目となり、刃文、中直刃を基調に鍛目に沿って何重にも折り重なった金筋が入るなど、同工の特色がよく顕示された健全な優品である。拵は波に千鳥の揃金具に栗形は菊座に管をつけた当時最新の洋式軍装に対応した形式となっており、刀身と同時期に制作された時代拵とみられる。

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