
- NO.B263
- 作者 : 西垣 勘四郎
- Maker : Kanshiro Nishigaki
- 江戸時代(17世紀)
- 法量 縦:76.3mm 横:72.5mm 厚:5.2mm
- 価格:¥2,750,000
江戸時代隆盛を誇った肥後国西垣派の初祖、西垣勘四郎の特別保存刀装具指定作品。
勘四郎は慶長十八年(1613)豊前国中津で神官の子として生まれた。のちに平田彦三の門人となり、相伝を得て独立、細川家の抱え工となり同年代の林又七と共に活躍した巨匠である。元禄六年六月、八十一歳没。
本作は真鍮地で障泥形に造り込み、切羽台の部分を厚く、耳の方に行くにしたがって平肉を落とし、環耳風にして格調高く仕上げている。勘四郎独特の泥波を鋤出彫にし、その波間に漆を使用することで躍動感溢れた作品に仕上げている。時代色が十分につき、味わいを深めた肥後初代勘四郎独自の寂味を表出した優品である。阿弥屋惣右衛門箱書。