鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具
[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tousougu

- NO.B264
- 作者 : 西垣 勘四郎
- Maker : Kanshiro Nishigaki
- 江戸時代(17世紀)
- 法量 縦:80.7mm 横:75.7mm 厚:5.4mm
- 価格:¥1,650,000
江戸時代隆盛を誇った肥後国西垣派の初祖、西垣勘四郎の特別保存刀装具指定作品。
勘四郎は慶長十八年(1613)豊前国中津で神官の子として生まれた。のちに平田彦三の門人となり、相伝を得て独立、細川家の抱え工となり同年代の林又七と共に活躍した巨匠である。元禄六年六月、八十一歳没。
本作は真鍮地を十字木瓜形に造り込み、勘四郎独特の泥波を鋤出彫にし、三重筋文を鋤下げて円相を描いている。佐藤寒山氏の箱書には「彦三 波文 鐔」とあり、かつては本作のごとき作品を平田派の開祖、彦三に極めていたことがわかる。肥後金工、西垣勘四郎の代表的作風であり、革新的で当時相当に人気を博したものであったという。