刀装具

左右蝶透鐔 銘 楽寿
Tsuba design of butterfly made by Rakuju

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu

左右蝶透鐔 銘 楽寿Tsuba design of butterfly made by Rakuju
  • NO.B268
  • 銘:楽寿
  • Inscription:Rakuju
  • 江戸時代
  • 法量:縦:78.4mm 横:76.7mm 厚:4.5mm
  • 価格:お問い合わせください

神吉家は林又八の流れであり、祖父寿平の時、藩命によって入門し、細川家の抱え工となった。父の深信と共に楽寿は名工の誉れが高く、特に又七の再来といわれ、金象嵌は又七に迫るほどの技倆を示し、また地金の鍛えも優れ、蟇肌という独特の変化を工夫、表現して成功している。神吉家は茎孔の上下に特殊の打込み鏨を用いているので、二代深信、三代楽寿の作鐔は無銘であってもその識別が可能である。
この鐔は左右に蝶文を透かしているがこれは影蝶透かしとも呼ばれる林派に代々みられる文様であり、透かしの縁の鋤下げ鏨が片切り風に入って力強く、得意とする金象嵌も実にしなやかで見事である。また茎孔の上に二つ、下に三つ打たれた鏨にも同工の特色が明示されている。

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