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奥州白川臣手柄山正繁 享和元年八月日 摺附土壇拂 山田浅右衛門
Okushu Sirakawa no shin Tegarayama Masashige A.D.1801 Suritsuke Doudan by Yamada Asauemon

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token

奥州白川臣手柄山正繁 享和元年八月日  摺附土壇拂 山田浅右衛門Okushu Sirakawa no shin Tegarayama Masashige A.D.1801 Suritsuke Doudan by Yamada Asauemon
  • 銘文:奥州白川臣手柄山正繁 享和元年八月日 摺附土壇拂 山田浅右衛門
  • Sign:Okushu Sirakawa no shin Tegarayama Masashige A.D.1801
    Suritsuke Doudan by Yamada Asauemon
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺2寸5分(68.1cm)反り1.6cm 元幅3.1cm 先幅2.2cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代後期ー播磨国(兵庫県)
  • 価格:御売約済み Sold Out

江戸時代後期、播磨国で活躍した手柄山正繁の作品。
手柄山正繁は三代目手柄山氏繁の弟にあたり、初め四代目氏繁を襲名し、のちに正繁に改名、播州姫路の刀工で、手柄山の麓に住したことから代々それを姓とした。天明八年、奥州白河の藩主、松平定信の抱鍛冶となり、江戸に移り住む。享和三年四月、甲斐守を受領、晩年には楽翁(松平定信)から「神妙」の二字を賜り、会心の作にはこれをきるという。作風は総じて津田越前守助広に私塾した濤瀾風の大互の目乱れのものを得意とし、上手である。
本作は身幅広く、程よく反りがつき、中切先の延びた尋常な姿に、地鉄、小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入った鍛えに、刃文、直ぐに焼き出し、その上を鎬地に迫る程に焼き高く、大きく乱れた濤欄乱れを焼いている。大模様な乱れの形はくずれる事なく、整然と焼かれており、小沸もむらなく厚くつき、匂口非常に深く、明るく、良く冴えている。正繁は濤欄乱れを得意としたと云われるが、実際は中直刃、浅くのたれる様な作風の物が多く、作品は脇差が多く、刀は少ない。また一般には身幅の狭い造込みの物が多いため、本作のごとく身幅広く、焼きの高い濤欄乱れの作品は特に希少であり、また通常同作には尖り刃が交じり、やや沸が荒くなる物がまま見られるが、本作は総体に匂口が均一に明るく整い、豪壮で、まさに彼の本領が発揮された同作中の傑作である。加えて山野加右衛門による裁断銘が添えられており、同作が切れ味鋭い名刀であることを示している。
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