鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K] Hozon Token
- 銘文:手柄山正繁 寛政五年六月吉日
- Sign:Tegarayama Masashige A.D.1665
- 種別:拵短刀 Tanto and Mouting
- 寸法:9寸3分半(28.2cm)反り0.1cm 元幅2.5cm 元重0.5cm
- 時代:江戸時代後期ー播磨国(広島県)
- 価格:御売約済み Sold Out
江戸時代後期、播磨国で活躍した手柄山正繁の作品。
手柄山正繁は三代目手柄山氏繁の弟にあたり、初め四代目氏繁を襲名し、のちに正繁に改名、播州姫路の刀工で、手柄山の麓に住したことから代々それを姓とした。天明八年、奥州白河の藩主、松平定信の抱鍛冶となり、江戸に移り住む。享和三年四月、甲斐守を受領、晩年には楽翁(松平定信)から「神妙」の二字を賜り、会心の作にはこれをきるという。作風は総じて津田越前守助広に私塾した濤瀾風の大互の目乱れのものを得意とし、上手である。
本作は身幅尋常、地鉄、板目肌流れて柾ごころとなり、刃文、匂口の柔らかい直刃を丹精にやき、総じて上品な作品に仕上げている。同作に短刀の作品は珍しい。