鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.19

- NO.A937
- 銘文:津田近江守助直 元禄五歳八月日
- Inscription:Tsuda Oumi no kami Sukenao A.D.1693
- 種別:脇指 Wakizashi
- 寸法:1尺8寸3分(55.5cm)反り 1.8cm 元幅 3.0cm 先幅 2.3cm 元重0.7cm
- 時代:江戸時代後期ー摂津国(大阪府)
- 価格:¥4,400,000
江戸時代中期、摂津国で活躍した津田近江守助直の重要刀剣指定品。近江守助直は、寛永16年(1639年)に近江国高木に生まれ、通称を孫太郎と言い、津田近江守助広(二代)の門に学び、後にその妹婿になったと伝えている。成業後、近江国高木に帰ったが、師の助広が天和2年(1682年)に歿したため、その後は大坂に常住したようである。彼の作刀にみる年紀は、寛文8年(1668年)が最も古く、元禄6年、彼が55歳の時のものが最終である。作風は師:助広の創始した濤欄乱れをよく継承しているが、他に互の目乱れやのたれ・直刃などがあり、そのいずれもが上手で、一般に匂が深く、小沸がよくつき、匂口が明るく冴えるもので、中には助広に迫る作もある。
本作は上記の如く彼の晩年における傑作で、重ね特に厚く、身幅の広い堂々たる体配に、地鉄、小板目肌よくつみ、地沸よくついて冴え、刃文、のたれに大互の目を交えて濤乱乱れとなり、匂口非常によく冴えている。

