刀剣

大小 昭秀作(栗原昭秀) 昭和十年六月吉日
Daisho Kurihara Akihide A.D1935

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

大小 昭秀作(栗原昭秀) 昭和十年六月吉日Daisho Kurihara Akihide  A.D1935
  • No.952
  • 銘文:昭秀作(栗原昭秀) 昭和十年六月吉日
  • Sign:Kurihara Akihide A.D1935
  • 種別:拵付大小 Daisho and Mounting
  • 寸法:2尺2寸1分強(67.0cm)反り 1.4cm 元幅 3.2cm 先幅 2.0cm 元重 0.7cm
  • 寸法:1尺7寸0分半(51.7cm)反り 1.0cm 元幅 2.7cm 先幅 1.7cm 元重 0.5cm
  • 時代:近代ー(東京都)
  • 価格:¥2,200,000

現代刀の復興、発展に多大なる功績を残した栗原彦三郎昭秀、大小の特別保存刀剣指定作品。
栗原彦三郎昭秀は明治12年栃木県佐野市出身の元衆議院議員で、明治から昭和の前半、日本が近代化の道を模索し、列強の狭間で揺れ動く中、国難の打開に苦闘した稀代の人物である。早くから日本刀の復興を志し、鍛錬を二代将應に学び、赤坂氷川町の自宅庭内(旧勝海舟邸跡)には日本刀鍛錬伝習所を設立、笠間繁継などを師とし、日本刀学院を合わせると150名は下らない刀匠を育て上げた。人間国宝である宮入昭平(行平)刀匠、天田昭次刀匠等も同伝習所で槌をふるい腕を磨いた弟子たちである。自らの邸宅に大日本刀匠協会本部を置き、新作日本刀展覧会を開催するなど刀匠、研磨師、鞘師などの隆盛をはかり、廃刀令と敗戦という日本刀文化廃滅の二大危機から斯界を守り抜いた大功労者の1人である。
本作は同作としては非常に珍しい大小揃いの作品である。小の脇指はやや反り高く、小切先に結んだ体配に、地鉄細かくつみ、匂出来の乱れ刃を焼いた明秀の好んだ備前伝の作域を示しているが、大の刀は腰元は皆焼刃、物打ちは鎬地に掛かるほど焼きを高くし、二重刃、三重刃となり、足が繋がって円形を形成するなど過去経眼がないほどに激しく暴れた表現からは、崩壊の一歩手前でしか放ち得ない、息をのむような迫力を有して目も眩むほどである。同氏の弛まぬ研鑽と日本刀文化復興への不屈の熱い情熱の迸りを感じさせる同作中の傑作である。

 

 

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