古刀

来国行
Rai Kuniyuki

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣 [N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.49

来国行Rai Kuniyuki
  • NO.583
  • 銘文:国行(来国行)
  • Sign:Rai Kuniyuki
  • 種別:白鞘太刀 Tachi and shirasaya
  • 寸法:2尺4寸6分強(74.7cm)反り2.9cm 元幅2.9cm先幅1.9cm 元重0.6cm
  • 時代:鎌倉時代中期ー山城国(京都府)
  • 御売約 Sold Out

鎌倉時代中期、山城国来一門の初祖、来国行の在銘作品。
来国行は鎌倉時代、山城国で粟田口派に続いて隆盛を見た一門の創設者で、以後、来国俊、来国光、来国次と「来」の字を冠して南北朝時代までその名跡を続けている名門である。年紀入りの作品は現存皆無であるがその子と伝える国俊に弘安元年(1278年)の年紀があることからその活躍期を窺い知ることが出来る。本作は反り高く、長寸で、茎先を僅かにつまんだのみのほぼ生茎の力強い健全な姿を示して格調高く、地鉄、小板目肌つみ、地沸厚くついて沸映りが立ち、刃文、広直刃に小互の目、小丁字を交え、帽子奇麗に小丸に返るなど、山城国来派の頭領、国行の流石の技量を示した健全で力強い会心作である。

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