鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K] Hozon Token
- No.617
- 銘文:備州長船祐定作 永六二年二月日
- Sign:Bishu Osafune Sukesada saku A.D.1559
- 種別:拵付刀 Katana and Mounting
- 寸法:2尺3寸(70.0cm)反り2.6cm 元幅3.4cm 先幅2.3cm 元重0.8cm
- 時代:室町時代ー備前国(岡山県)
- 価格:御売約 SOLD OUT
室町時代後期、勝光、清光と並び備前国、長船鍛冶の名人と称される長船祐定の作品。長船祐定は勝光・清光らと並び「末備前」と呼称される室町時代後期の備前鍛冶を代表する名工であり、末備前中、同じ祐定の銘を名乗る刀工は数多いが、中でも与三左衛門尉の俗名を冠する祐定が末備前中の最上工として知られて高名である。本作は俗名は添えられていないが、地鉄、小板目肌に所々杢肌を交え、地景強く入り、刃文、小互の目乱れに金筋、砂流しを盛んに交え、地刃の沸が複雑にからんで混然とした景色を見せ、乱れ写り立ち、帽子は沸付いて先乱れ込んで掃きかけるなど常の作品に増して激しい働きを示した見所の多い優品であり、実によく出来ている。附の拵は江戸時代に作られた時代物の青貝微塵塗鞘打刀拵で落ち着いた風情を醸し出している。