刀剣界ニュース

「なんば刀剣祭」も刀剣女子で大賑わい!

雨の中、次第に夏の暑さが感じられる六月の二十七・二十八日の両日、大阪の南美術会館において「なんば刀剣祭」が開催されました。
 
なんば刀剣祭は大阪美術商組合で運営されており、今年で四年目となります。大阪はもちろん東京・岐阜・京都・和歌山・新潟など全国から十八店の刀剣商が参加しました。
 
私自身、大阪で修業しており、毎年のように参加させていただいているため、刀剣祭の雰囲気は知っているのですが、今年の刀剣祭は一味違いました。大阪の数寄者は話し好きで、買うときに値切りがキツく、往生するのはいつものことなのですが、今回は女性のお客さまが多かったのです。
 
今盛んにメディアに取り上げられている刀剣女子ブームを肌に感じることができました。それも見た感じは高校生が多く、中学生もいたように思います。びっくりしたのは、開店を前に女の子が八人も並んで待っていたことです。話をすると、やはり刀剣女子の皆さまで、刀剣乱舞のサイトなどの掲示板で知ったという方たちでした。 

確かに、インターネットで「なんば刀剣祭」を検索すると、刀剣乱舞の情報サイトが一番に出てきて、その中でなんば刀剣祭の情報が見ることができました。
 
一日を通して、女性のお客さまが途切れることはなく、むしろ女性客数が男性客を明らかに上回っていたと思います。
 
実際のところ、それが私たちの営業成績に結びつくかというと、そういうことは全くありませんでした。女子高校生たちには手が届かない金額が現状なので、仕方がないでしょう。しかし、刀剣に興味を持っていただくのはとてもいいことで、催しの雰囲気も盛況でとてもよかったです。刀剣女子が年を重ねていったときに本物のコレクターになってくれたらうれしく思います。
 
なんば刀剣祭は盛況のうちに二日間の幕を下ろしました。
(土肥富康)

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