新刀

A514 井上真改(菊紋)延宝七年八月日
Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1679

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Jyuyo Token No.9

A514 井上真改(菊紋)延宝七年八月日Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1679
  • 銘文:井上真改(菊紋)延宝七年八月日
  • Sign:Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1679
  • 種別:白鞘刀 Wakizashi and Mounting
  • 寸法:2尺4寸強(72.7cm)反り1.5cm 元幅3.5cm 先幅2.2cm元重0.8cm
  • 時代:江戸時代前期ー摂津国(大阪府)
  • 価格:御売約 Sold Out

新刀西の横綱と称され新刀最高位の評価を与えられる井上真改の第九回の重要刀剣指定作品。
2代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男で、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治4年に朝廷より菊紋をきることを許され、寛文12年8月より真改と名を改めた。真改は父に勝る上手で、匂口の冴えた沸の美しさは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助広や新刀東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
本作は延宝7年、真改47歳時の作品で、身幅広く、重ね厚く、長寸で、やや反りが付き、地鉄、小板目肌綺麗につみ、地沸微塵に厚くよくついており、刃文は彼の真骨頂ともいえる、匂口の深く、明るいのたれに、所々に強い沸がよくつき、所々に金筋・砂流しを交え、帽子小丸に返るなどの作域を示している。比較的優しい体配を示した物が多い同作中、白眉ともいえる豪壮な体配を示し、刃肉付き、手持ちの重い重量感に溢れた力作であり、かつこれだけ長寸な作品ながら、地鉄には一点の弛みも見られない所に大阪正宗と詠われた井上真改の技量の高さが窺える同作中の優品である。
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