鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K]Hozon Token
- 銘文:美濃国住兼景 天正二二年八月日
- Sign:Minokuni jyu Kanekage A.D.1576
- 種別:拵付短刀 Tanto and Mounting
- 寸法:9寸2分半(28.0cm)反り0.4cm 元幅2.6cm 元重0.5cm
- 時代:室町時代後期ー美濃国(岐阜県)
- 価格:御売約済み Sold Out
室町時代、美濃国で活躍した兼景、在銘年紀入りの作品。
兼景は銘鑑によると初代兼氏の門で直江志津とする初代があり、以後同銘で元禄頃迄の長きにわたり名跡が続いている美濃国名門の1人である。
本作は天正4年紀が添えられている室町時代後期の作品であり、身幅の割に長寸な室町時代の典型的な体配に、地鉄、小板目肌つみ、所々に流れ肌を交えて肌立ち、やや白けごころとなり、刃文、小沸出来で大模様の互の目乱れに細かな金筋・砂流しを交えて、帽子乱れ込んで丸く返るなど、美濃伝刀工の得意とする作風を良く示した典型作である。拵は、総金具、鉄磨地に布目象眼で桐唐草文を描き、馬針を添えた肥後の意匠を表し、(財)日本美術刀剣保存協会発行の鑑定書が付帯した上手の時代拵である。