刀装具

養由基図小柄 銘 宗珉
Kozuka design of Yo Yuki Signed by Somin

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

養由基図小柄 銘 宗珉 Kozuka design of Yo Yuki Signed by Somin
  • NO.B158
  • 作者:横谷宗珉
  • Maker:Yokoya Somin
  • 時代:江戸時代 (1775-1842)
  • 価格:御売約 Sold Out

横谷宗珉作(よこや そうみん)、小柄の特別保存刀装具指定作品。
横谷宗珉ははじめ後藤家の門に学んで幕府の御用を務めていたが、後に禄を辞して野に下り、自由な世界で大いに腕を振るい、一門を形成、名人を多数輩出して「町彫の祖」とまで称される名人となった。
本作は弓を構える中国の武人を描いた図で、春秋時代の楚の武将、養 由基(よう ゆうき)を描いたものである。養由基は弓の名人として知られ、その弓勢の強さは甲冑7枚を貫き、百歩の距離から柳の葉を射て百発百中であったともいう。当時由基が軍前に出れば敵は生きては帰れないと恐れられ神射将軍と呼ばれていたという。掲出の小柄は四分一地に彼の創始である片切彫で今まさに弓を放ったところを三面に渡って見事に描き出している。宗珉は図案・意匠については当時狩野派出身の画家、英一蝶について指導を受けたといわれているが、同工の卓越した技量と斬新な画面構成を示した優品である。


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