刀装具

馬上揮毫図小柄 銘 宗珉
Kozuka design of Writing on the Horse Signed by Somin

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具[N.B.T.H.K]Hozon Tosougu

馬上揮毫図小柄 銘 宗珉 Kozuka design of Writing on the Horse Signed by Somin
  • NO.B157
  • 作者:横谷宗珉
  • Maker:Yokoya Somin
  • 時代:江戸時代 (1669-1733)
  • 価格:御売約 Sold Out
  • 刀装小道具銘字体系 並びに 金工銘鑑 所載品

横谷宗珉作(よこや そうみん)、小柄の保存刀装具指定作品。
横谷宗珉ははじめ後藤家の門に学んで幕府の御用を務めていたが、後に禄を辞して野に下り、自由な世界で大いに腕を振るい、一門を形成、名人を多数輩出して「町彫の祖」とまで称される名人となった。享保十八年六十四歳で没す。
掲出の小柄は同作の得意とした四分一地の竪図に馬上揮毫(ばじょうきごう)図、すなわち馬上にて毫(ふで)を揮(ふる)う姿を描いたものであるが、小縁を省き、刃方と棟方の三面に跨って描き出した構図、馬を背面から捉えて描き出すなどの意匠表現は後藤家のものには見られず、家彫に飽きたらず自由な写生風に新境地を拓いた宗珉のまさに真骨頂を表す斬新さである。また力感溢れる馬が静止する状態を同じく同作が創始したという片切彫で表しているが、その力強さを片切鏨の捌き方一つで描き出す勢いと技量の高さは流石であり、横谷宗珉の特徴をよく表している。なお本作の銘は常の銘よりも小さな銘振となっており、古来この手の銘は若い頃の銘であるとし「小銘宗珉」と呼び習わしており、刀装小道具銘字体系並びに金工銘鑑にて紹介されている現品そのものである。

 

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