鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tousougu No.49
- NO.B166
- 作者:石黒光常
- Maker:Ishiguro Mitsutsune
- 時代:江戸時代後期 (19世紀)
- 価格:御売約 Sold Out
- 名品集成 町彫 所載品
江戸時代隆盛を誇った石黒派の金工、石黒光常作三所の重要刀装具指定作品。
華麗なる花鳥を描かせれば右に出るものがいないと言われる石黒一門の名工、光常在銘の三所物である。光常は笑寿斎と号し、初代政常の門人、政英に有縁とも、遺例が極端に少ないながらもその技量が洗練され、鏨使いが政常に酷似している事から初代政常の若銘とも云われており未だ詳細が明らかにされていない。
本作は百花の王とされ中国では栄華冨貴の象徴とされた牡丹に、同じく中国原産で江戸時代に観賞用として輸入され、その絢爛たる姿、華麗なる配色が伊藤若冲をはじめ、江戸時代後期、多くの作家等に好まれた錦鶏を金、四分一、赤銅、素銅など多種多様な素材を用いて描いた大作であり、福士 繁雄著「名品集成 町彫」に同作の代表作として掲載の名品である。なお本作の箱書には「石黒光常(政常)」との記載が残されている。