刀装具

後藤桂乗光守 竹図鐔
Goto Keijo Mitsumori Tsuba
with Bamboo Design

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具[N.B.T.H.K]Hozon Tousougu

後藤桂乗光守 竹図鐔Goto Keijo Mitsumori Tsuba with Bamboo Design
  • NO.B255
  • 銘文:後藤光守
  • Inscription:Goto Mitsumori
  • 時代:江戸時代 (1741-1804)
  • 寸法:縦6.8mm  横 6.4mm  厚 3.3mm
  • 価格:¥1,650,000

後藤宗家十四代、桂乗光守鐔の特別保存刀装具指定作品。
後藤家は室町後期から幕末に至る装剣金工家の家系で、後藤祐乗を祖とし、足利将軍家以来、織田、豊臣、徳川の各将軍家に仕えて刀装具の制作、並びに貨幣の鋳造、墨判を勤めて17代に渡って繁栄した。代々将軍家の御用を勤めたところから、その作を「家彫」と称賛され、作品は鐔の製作は少なく、小柄、笄、目貫などを主として、いずれも用いる素材は赤銅、金、銀で、原則的に鉄は使用しなかった。
本作の作者、十四代桂乗光守は十二代光理の三男で、寛保元年(1741年)生まれ。兄十三代光孝に後継者がなかった為、兄の養子となり宗家十四代目を継承した。本作は現存稀な光守在銘の鐔である。上記のごとく元来後藤家では鐔の制作が稀なことに加え、光守は宗家歴代中特に自身銘の作品が希少な事で知られている。現存作は少なくとも制作に従事した期間は同家中でも長く、光孝の下で相当数の制作をこなしていたと見られ、技量は高く、漆黒に染まった赤銅一色で仕立てる将軍家お抱えたる後藤家の格式の高さと、耳から広がる笹の葉を全て手間の掛かる地彫鋤下げの手法を用いて制作するところに同作の手間を惜しまぬ実直な性格が窺えて好ましい優品である。

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