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南都住金房兵衛尉政次
伊勢塚本藤村又兵衛尉
Nantonoju kinbo Heienojo Masatsugu
Ise Tsukamoto Fujimura Matabe

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣
[N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token

南都住金房兵衛尉政次伊勢塚本藤村又兵衛尉Nantonoju kinbo Heienojo Masatsugu Ise Tsukamoto Fujimura Matabe
  • No.836
  • 銘文:南都住金房兵衛尉政次 伊勢塚本藤村又兵衛尉
  • Sign:Nantonoju kinbo Heienojo Masatsugu
  • 種別:刀 Katana
  • 寸法:2尺4寸7分(74.8cm)反り1.8cm 元幅 3.2cm 先幅 2.4cm 元重0.7cm
  • 時代:室町時代ー大和国(奈良県)
  • 価格:御売約 Sold Out

室町時代、大和国で活躍した金房派を代表する名工、政次の特別保存刀剣指定作品。
金房政次は室町時代から南都に住し、金房何某と名乗った多くの刀工を輩出した金房派の代表工である。同派は薙刀を多く製作し、これは興福寺をはじめとする南都七大寺の僧兵の需要にこたえたものと思われている。
本作は身幅広く、長寸で反りが高く、大鋒に結んだ堂々たる体配を示し、刃文、腰開きの互の目乱れを焼き、帽子尖って大きく焼き下げ、地鉄は小板目肌が良く積んで潤いがあり、非常に健全な優品で同作の魅力をよく表している。山田浅右衛門刀剣押形に所載され、「酉年(嘉永二年)七月本宅より」との記載が残されている。同押形には添書にいずれよりの依頼かが記載されており、徳川家を始め、多くの大名、旗本、刀匠などの伝来が残されいるが、本宅(山田家の本宅とのこと)より持ち込まれた作品は非常に稀で、他には同年正月、町奉行遠山左衛門尉景元に贈る為、運寿是一が作刀し同家に試し切りを依頼し納めた刀と、本作と同じ金房作の脇差がある。脇差の金房には「本宅道具」とある事から、刀と共に山田家所蔵の大小であったのかもしれない。茎裏にある「伊勢塚本藤村又兵衛尉」については不明であり、後の調査が待たれる。

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