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三善長道 慶応三卯春
Miyoshi Nagamichi A.D.1867

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K]Hozon Token

三善長道 慶応三卯春Miyoshi Nagamichi A.D.1867
  • No.868
  • 銘文:三善長道 慶応三卯春
  • Sign:Miyoshi Nagamichi A.D.1876
  • 種別:拵付短刀 Tanto and Mounting
  • 寸法:6寸8分(20.6cm) 反り 0.2cm 元幅 2.1cm 先幅 1.8cm 元重 0.6cm
  • 時代:江戸時代ー陸奥国(福島県)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代、会津松平藩の御抱工として活躍した、三善長道の保存刀剣指定作品。
三善長道は会津松平家に仕えた名工で、徳川幕府の御試御用首斬り役山田浅右衛門が刊行した「懐宝剣尺」では、刀工として最上位の最上大業物に選ばれ、切味の良さから、「会津虎徹」、または「会津正宗」などとも称された。寛永10年(1633)会津に生まれ、叔父長俊に学び、はじめは三好道長と称し、万治元年(1658)に陸奥大掾を受領した際、三善長道に改めた。のちに江戸に出て駐槌し最上大業物の位列を得る。作柄としては江戸の名工長曽袮虎徹に近似し、新撰組局長近藤勇が会津藩主松平容保から池田屋の変の後に拝領したのも同作であるという。同家は以後幕末に至るまで9代に渡って作刀を続けたという。本作は慶応三年紀を有し上記の説を裏付ける作品であり、物打ちの棟側の肉を落とした鵜の首造りとなるなど非常に珍しい体配を示していることより特別な注文により製作された作品と鑑られる。地刃柾目に流れて金筋・砂流しを交えるなど、相州伝の作域を示して流石に出来が良い。


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