新刀

伊達政宗お抱え工 仙台国包 重要美術品
Youkei Kunikane saku

鑑定書内容:文部省 重要美術品 Agency for Cultural Affairs Art treasures

伊達政宗お抱え工 仙台国包 重要美術品Youkei Kunikane saku
  • NO.585 
  • 銘文:用恵国包作
  • Sign:Youkei Kunikane saku
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺3寸(69.7cm)反り1.6cm 元幅2.9cm先幅1.8cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代前期ー陸奥国(宮城県)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代初期、伊達家抱え工、仙台国包の重要美術品、指定作品。
初代国包は文禄元年に生まれ伊達政宗の抱え鍛冶となり、その命により京の越中守正俊の門に学んだとされている。国包は相州伝の盛行した新刀初期に於いて、大和保昌伝の作域を目指し、その技量は、ほぼ古保昌の域に迫っている。伝説に彼は大和保昌五郎の末流と云われており、当時他に類をみないこの古典的作風が政宗に好まれたのであろうか。その一門は以降明治に至るまで十四代に渡り伊達家の抱え工として活躍した名門である。
本作は鎬が高く、鎬幅の広い体配に、地鉄、純然たる柾目肌に地沸が細かに厚くつき、地景がよく入った鍛えに、刃文、直刃調にのたれ、金筋・砂流しを交え、刃縁が細かにほつれ、帽子、焼きつめるなど彼が理想とした大和保昌伝の作域を示しいる。常々の作に比べ上品な体配に、元から先迄、一切の破綻なく完璧に整えられた匂口、洗練された地鉄の潤いはまさに鎌倉時代保昌伝の名品を見るかの如くであり、その作域の高さは同作の常の作品とは一線を画している。まさに晩年の国包が古作保昌伝の神髄に迫った事を証明する同作傑出の一振りであり、流石国の重要美術品に認定される作品の格の違いに敬服させられる名刀である。

※京都国立博物館 「特別展 京のかたな」展示のため貸出中 平成30年9月29日より11月25日まで。

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