鑑定書内容:文部省 重要美術品 Agency for Cultural Affairs Art treasures
- NO.593
- 銘文:安綱
- Sign:Yasutsuna
- 種別:拵付太刀 Tachi and Mounting
- 寸法:2尺5寸1分(76.0cm)
- 時代:平安時代ー伯耆国(鳥取県)
- 価格:御売約 Sold Out
平安時代に伯耆国(鳥取県)で活躍した伯耆国安綱の重要美術品、指定作品。
安綱は古来日本刀中もっとも古い時代の刀工と言われており、古今銘盡などによると大同頃(806年〜)とされているが、平安時代初期は未だ直刀期であるため、中期の永延頃(987年〜)との説が適切であろうか。いづれにせよ上古からの鉄の産地である伯耆国に名工が生まれ、日本刀の形成に大きく帰依したであろうこと、安綱がその時代の代表刀工であることは疑う余地がないだろう。
本作はやや磨上げられてはいるがなお長寸で反りが高く、優美な太刀姿をしめし、帽子の焼きもたっぷり残った驚くべき健全さを保った優品であり、代々酒井家に伝わった重宝である。