鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Tousougu
- No.131
- 作者 : 後藤光久
- Maker : Gotou Mitsuhisa
- 銘文 : 皇都住後藤光久(花押)
- 江戸時代後期 18th Century
- 価格:御売約 Sold Out
江戸時代後期から明治にかけ京都で活躍した後藤光久の作品。
後藤光久は次左衛門家5代是乗(光煕)の子、後に同家の6代目を継いだ金工で、幕末の名工、後藤一乗の甥にあたる。鐔や小柄の作品が残されており、その作風はまさに一乗に近似し、見紛うものが見られる名工であるが現存作は極めて少ない。
本作は鉄磨地に鋤出高彫の手法で得意の波鶴図と裏に漢字と松葉を描いた縁起の良い作品で、洒落た構図や後藤家でありながら素材に鉄を用いているところなど、まさに一乗の作と見紛うものであり、光久の技量と共に一乗との関係性を良く示している、まさに珍品である。
※平成28年尚友会鑑賞会出品作品