刀剣界ニュース

全刀商の活動紹介 「大刀剣市2012」実行委員会

組合のビッグ・イベント「大刀剣市」は今年で二十五回を迎え、十月二十六〜二十八日に東京美術倶楽部で開催された。この実行委員会を紹介しよう。
 まずは実行委員会立ち上げのため、理事長名で委員委嘱状が発行される。理事は全員が実行委員であるが、ほかに多くの有力な人材が委員として推薦される。そして、それぞれの機能と役割が適材適所配される。
 いち早い活動に、図録の編集制作がある。今年は組合交換会の七月十七日、名刀会の同月二十四日、銀座刀剣倶楽部の八月一日の三日間、それぞれの会場にて掲載商品を集荷し、刀剣類は藤代スタジオで、刀装具は組合事務所で、甲冑類は浅草の大石カメラ店でそれぞれ撮影した。その都度、担当実行委員数名ずつが立ち会っている。
 並行して図録のページ固めを行い、原稿を作成、写真の仕上がりに合わせてレイアウトを行い、入稿する。その後、印刷所にて文字校正を二回、色校正を二回ほど行って校了、九月下旬の完成となった。
 インターネット委員会では、組合のホームページ上に大刀剣市の告知と併せ、図録掲載商品を紹介する(希望者)。開催案内は、海外向けに英文でも掲載する。
 会場設営配備では、出店者のブースを公平に決め、スムーズな営業ができるように心掛けている。今年は日本美術刀剣保存協会と日本刀文化振興協会の両公益財団法人の協力により、特設ブースで「新作名刀コーナー」が開設された。
 催事では、重文室で「清盛と頼朝の時代の刀展」が開かれた。今回は平安末期〜鎌倉初期の太刀が中心であり、土肥担当委員長は展示品の選定に大わらわであった。
 恒例の「我が家のお宝鑑定」では、全理事が時間当番制で無料鑑定に当たった。今年も名品・珍品が数多く持ち込まれて賑わった。
 このほか、新聞広告やDMの作成、関係先への挨拶、各新聞社との折衝など、準備しなければならない仕事がたくさんある。三日間だけの開催であるが、そのために約四カ月を費やす大変なイベントである。
 実行委員の皆さんには心から敬服します。来年、我こそは実行委員会に入って一緒にやってみたいと思う方々募集中です。力を合わせて、大刀剣市を盛り上げましょう。
 今年の担当委員は左記の通りです。
(清水儀孝)

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