新刀

一竿子粟田口忠綱 彫同作
Ikkanshi Awataguchi Tadatsuna Carving Himself

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.37

一竿子粟田口忠綱 彫同作Ikkanshi Awataguchi Tadatsuna Carving Himself
    • No.614
    • 銘文:一竿子粟田口忠綱 彫同作
    • Sign:Ikkanshi Awataguchi Tadatsuna Carving Himself
    • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
    • 寸法:2尺1寸3分(64.6cm)反り1.8cm 元幅3.0cm 先幅2.2cm 元重0.8cm
    • 時代:江戸時代後期ー摂津国(大阪府)
    • 価格:御売約  Sold Out

江戸時代を代表する彫物の名手として名高い一竿子忠綱の作品。
粟田口近江守忠綱は初代近江守忠綱の子で、後に2代目を継ぎ、一竿子と号した。彼の作風は、初期に於いては初代同様に焼き頭の良く揃った足の長い丁字乱れが多く、後には互の目乱れや濤瀾風の乱れ、さらには直刃なども焼いている。また彫物を得意としており、刀身その物を損ねることなくよく調和している。
本作は小板目肌のよくつんだ鍛えに、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、刃文は得意の濤瀾乱れを焼き、匂深で、小沸よくつき、匂口が明るい出来口を表している。刀身表裏に施された彫物も巧みであり、龍の眉毛には同工の手癖が顕著に表れている。彫物が刀身とよく融和して見事に仕上げられており、同工の優れた彫技が示されている名品である。昭和32年に神奈川県重要文化財に指定。

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