古刀

綾小路定利 
Ayanokouji Sadatoshi

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token.No.50

綾小路定利  Ayanokouji Sadatoshi
  • NO.630
  • 作者:綾小路定利
  • Maker:Ayanokouji Sadatoshi
  • 種別:白鞘太刀 Tachi and Shirasaya
  • 寸法:2尺4寸7分(75.1cm)反り2.3cm 元幅2.8cm 先幅1.8cm 元重0.6cm
  • 時代:鎌倉時代前期ー山城国(京都府)
  • 価格:御売約 Sold Out


鎌倉時代、京都綾小路に在住して活躍したと伝わる綾小路定利の在銘作品。
定利は銘鑑によると制作年代を文永頃(1264〜1275)としているが、現存する作品を実見するに、その作風は京物として最古の在銘作である、三条・五条派の作域を踏襲した感のある古様な作域を示したもの、すなわち刃文は小模様に複雑に乱れ、焼頭にさらに小さな焼きが点在して二重刃風を形成し、匂口がうるみごころとなるなど、通説よりも年代が遡る感のある作域を示した物が残されている。
本作は僅かに磨上げながらも細身、小切先で腰反り高くついた殆ど生の優美な太刀姿を残して格調高く、刃文、小乱れ、小丁子乱れに二重刃を交え、匂口深く、刃中に足、葉がよく入り、金筋・砂流しを交え、総体にうるみごころであるなど、綾小路定利の特徴を見事に顕現した同作中の優品である。

 

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