新刀

南紀重国
NANKI SHIGEKUNI

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.30

南紀重国NANKI SHIGEKUNI
  • NO.A653
  • 銘文:於南紀重国造之
  • Sign:Nanki Shigekuni
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺4寸3分(73.80cm)反り1.4cm 元幅3.2cm 先幅2.0cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代前期ー紀伊国(和歌山県)
  • 価格:御売約 Sold Out

徳川家康の抱え工、南紀重国の重要刀剣指定作品。
南紀重国は本国は大和で手掻派の末葉といわれ、江戸時代初期に徳川家康に仕えて駿府にて作刀し元和5年(1619年)に徳川頼宣が紀州和歌山へ移封の際に従って同行した。彼の作風は大きく分けて二様があり、直刃調の大和伝のものと、乱れ刃の相州伝のものが残されている。
本作は小のたれに互の目を交えた穏やかな出来口を示したもので、大和伝、相州伝の両伝を加味した作風である。地鉄は小板目肌つみ、地景を交えて潤いがあり、匂口はふっくらと実に柔らかく深みがあり、同作の技量の高さをよく表した名刀である。加えるに同作の生ぶ茎の作品は現存非常に稀であり、資料的にも大変に貴重である。

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