鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu HozonToken
財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装[N.B.T.H.K]Tokubetsu HozonTousou
- 銘文:備州長船守弘(時代南北朝末期及至応永)
- Sign:Bishu Osafune Morihiro(14th Centry)
- 種別:拵付太刀 Tachi and Mounting
- 寸法:2尺2寸5分(68.2cm)反り2.6cm 元幅2.9cm 先幅1.7cm 元重0.7cm
- 時代:南北朝時代ー備前国(岡山県)
- 価格:御売約済み Sold Out
南北朝時代、小反物の刀工、初代守弘の作品。
小反りとは兼光一門、長義一門、元重一門、大宮一派などに属さない南北朝末期の備前刀工群を指す。守弘は銘鑑によると、南北朝時代の初代から同銘で3代続き、その名跡は室町時代にまで及んでいる。本作は初代の守弘の作と鑑せられる作品で、地鉄、板目肌やや肌立ち、杢を盛んに交え、地景強く入って良く練れた鍛えに、刃文、小ずんだ小互の目を焼き、沸づいて、金筋・砂流しを交えて古雅な作域を示している。小反物の作品の中でも南北朝時代にまで遡るものは少なく、貴重な1振りである。本作は江戸時代に制作された武家儀仗の金梨地糸巻太刀拵が付随しており、制作技術にすぐれ、保存状態も良好の優品である。