刀装具

荒木東明 粟穂図鐔
Araki Toumei Tsuba

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

荒木東明 粟穂図鐔 Araki Toumei Tsuba
  • No.:B143 龍獅堂コレクション
  • 作者 : 荒木東明
  • 銘文 : 吟松亭東明(花押)
  • Maker :Araki Toumei sign : Ginshoutei Toumei (seal)
  • 江戸時代後期 19th Century
  • 価格 : 御売約 Sold Out
  • 令和2年 刀剣博物館 展覧会 日本刀 オモテとウラの世界 出品作

幕末に一世を風靡した荒木東明、粟穂図の作品。
荒木東明は文化十四年に生まれ、後藤東乗、後藤一乗に学び、それぞれから「東」「一」の工名を許されて一斎東明と銘している。彼は京都の画家林蘭雅について下絵を学び、代名詞とも言える粟穂の彫刻は蘭雅との研究により考案された物と言われており、その出来の素晴らしさから古今独歩の作品として今なお多くの愛好家を魅了して珍重されている。
本作はその粟穂を表を赤銅、裏を素胴で昼夜仕立てにした作品であり、通常の作品に比べて5割増程大きな障泥形のキャンパスに得意の粟穂を金と赤銅の色絵で生々と表している。通常の作に比べてこれ程までに大きな作品は類例がなく稀少であり、特別な注文によって製作された作品と思われる。日本最高峰のコレクターとして知られる光村利藻のコレクションとして鏨廼花に所載され、後に坐忘鐔撰にも所載されるなど、代々の名愛好家達の手を渡ってきた由緒正しい名品である。







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