新刀

天田昭次(人間国宝)
Amata Akitsugu

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K]Hozon Token

天田昭次(人間国宝)Amata Akitsugu
  • No.A717 重要無形文化財保持者(人間国宝)認定年記念作品
  • 銘文:越後国月岡住天田昭次作 平成九年正月吉日(人間国宝 )
  • Sign:Amata Akitsugu saku A.D.1997 Made in Echigo Tsukioka(Living National Treasure)
  • 種別:白鞘剣 Ken
  • 寸法:1尺1寸9分強(36.2cm)反りなし 元幅 2.7cm 先幅 2.4cm 元重0.8cm
  • 時代:昭和ー(新潟県)
  • 価格:御売約 Sold Out

現代刀匠の最高位、重要無形文化財保持者(人間国宝)天田昭次刀匠の作品。 天田昭次(本名 天田誠一)は昭和2年8月4日天田貞吉の長男として本田村本田 ( 現・新発田市 ) に生まれ。日本刀鍛錬伝習所に入門、鍛刀の技術を学んで若くから頭角を表し、新作名刀展に於いて3度正宗賞を受賞(昭和52年,60年,平成8年)、伊勢神宮式年遷宮神宝太刀の製作者にも選ばれ、平成9年重要無形文化財保持者 (人間国宝) に認定されている。平成25年6月26日死去。天田昭次は作刀の素材を自家製鉄で賄っている希有な刀工で、砂鉄を吟味し、鍛錬法を工夫し、得られた鉄を鍛えた結果として、これまでに山城伝、相州伝、備前伝といった様々な作風を会得、数々の名作を残している。
本作は鎌倉時代に大和国で作られた古剣を狙ったと思われる作品で、独自の精錬炉によって精錬された地鉄は小板目肌がよくつんで澄みわたり、刃文は一点の破綻もない直刃を焼き上げ、寸法、身幅、重ね、わずかにくびれたその体配に至るまで、古式大和で完成された剣の黄金律を見事に体現した人間国宝、天田昭次刀匠の技量を余すところなく伝えた快心の一振りである。本作で特筆すべきはその長大さで、通常同作の剣は7寸(21cm)程の物であるが、本作は1尺を超える大振りな出来となっており他に例を見ない。本作製作の年である平成9年はまさに同氏が刀匠の最高位である重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された記念の年であり、長年の研鑽の末やっと迎えた慶事の祝いにと特別に製作されたものであろうか、見事な出来栄えである。※共箱付



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